海外FXの1ロット（lot）はいくら？計算方法や最大ロットについて解説

「海外FXでの1ロットっていくら？」
「初心者は1ロットから始めるのがいいの？」

このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、海外FXにおける1ロットの考え方や、1ロットで取引を始めるメリットやデメリットについて紹介しています。

この記事を読めば、海外FXで当たり前のように扱われる「1ロット」という考え方について網羅できますので、ご一読ください。

海外FXの手引編集部のご紹介

関連記事：海外FX業者のおすすめ比較ランキング！人気口座一覧【2024年最新】

海外FXにおけるロットとは？

ロットとは、FXにおける1度の取引あたりの通貨量を指します。

海外FXの取引においては、1通貨ではなく100,000通貨＝1ロットなどの単位で取引が行われます。

ロットが単位として使われている理由

海外FXにおいて、なぜ「通貨」ではなく「ロット」が単位として使われるのでしょうか。

それは、打ち間違いのリスクを減らすためです。

実際に取引をする際に10,000通貨や1,000,000通貨と入力することになりますが、これだけ0が多いと打ち間違いをしそうですよね。

取引にロットという単位を使うことで、0の数を減らして桁の打ち間違いを減らすことになります。

海外FXの1ロットはいくら？

ロットがFXにおいて1度の取引当たりの通貨量を指すことを紹介しましたが、1ロットは具体的にいくらなのでしょうか。

取引する通貨ペアや為替レートによって1ロットは変動するので注意が必要ですが、海外FXでは基本的に1ロット100,000通貨とされています。

たとえば1ドル100円の場合、100,000ドルだと10,000,000円ですよね。

1ロットは100,000通貨(＝ドル)なので、1ロットは10,000,000円ということになります。

為替の変動によって1ドル80円の場合には、100,000ドルが8,000,000円です。

同様の計算をすると、1ロットは8,000,000円ということになります。

このように、1ロットが日本円でいくらになるかは為替レートの変動によっても変わります。

海外FXで1ロット変動したら生じる損益は？

海外FXで1ロット(＝100,000通貨)変動した場合の損益は以下の通りです。

変動値	損益額
1pips	1,000円
10pips	10,000円
100pips	100,000円

ここでいう「pips」とはFXで使用されている通貨の共通単位のことで、異なる通貨ペアでも共通の単位で変動幅を表すことができます。

1pipは0.01円を表し、100pipsは1円ということになります。

つまり、1ロットで取引をしている際に10pipsの変動があれば10,000円の損益が発生します。

海外FXのロットには上限と下限がある

海外FXのロットには上限と下限があります。

海外FX業者によっても異なりますが、基本的には取引の下限は1,000通貨となっています。

たとえば1ロットが100,000通貨と設定されているFX業者の場合、0.1ロット以上で取引をしなければいけません。

1ドル100円の場合は1,000,000円が取引額の下限ということですね。

反対に取引の上限も設けられており、こちらも海外FX業者によって異なりますが、多くは10,000,000通貨の取引が上限になっています。

1ドル100円の場合は10億円が取引額の上限ということになります。

ロット数によって取引の仕方や生じる損益も変わってくるので、FXの口座開設をする前に業者に確認しておくのが良いでしょう。

海外FXの注文可能ロット数の計算方法とは？

海外FXにおける注文可能ロット数はどのように計算すれば良いのでしょうか。

一般的な計算方法は以下の通りです。

(為替レート)×(取引数量)÷レバレッジ＝レバレッジを使用した場合の必要保証金

たとえば1ドル100円、0.1ロット(10,000通貨)の取引、レバレッジ10倍効かせた場合の必要保証金は以下の通りです。

(100円)×(10,000通貨)÷10=100,000円

つまり、100,000円あればFX業者にて下限0.1ロットの取引ができることが分かります。

レバレッジを使用しない場合は、上記の計算式から「レバレッジ」の値を抜けば注文可能なロット数がわかります。

1ドル100円の為替レート時に、100,000円の資金でレバレッジを使用しない場合は、以下の計算式から注文可能ロット数を計算できます。

(100,000円)÷(100円)＝10,000通貨

つまり、100,000円の資金があってレバレッジを使用しない場合は、1ロット(10,000通貨)の取引ができるということになります。

海外FX業者の最大ロット数と最小ロット数を比較

海外FX業者によって最大ロット数や最小ロット数が異なります。

海外FX業者の人気ランキングTOP5の業者で比較してみましょう。

海外FX業者の最大ロット数

大きな金額を取引したい人は、海外FX業者の中でも最大ロット数が大きい業者を選ぶ必要があります。

海外FX業者	1ロットの単位	最大ロット
XM(マイクロ口座)	1,000通貨	100ロット
XM(スタンダード口座)	100,000通貨	50ロット
GemForex	100,000通貨	200ロット
iFOREX	100,000通貨	50ロット
TitanFX	100,000通貨	100ロット
FXGT	100,000通貨	100ロット

最大100ロットのTitanFXやFXGTで取引をする場合、1ドル100円であれば1ロット10,000,000円となり、最大取引額は10億円ということになります。

10億円を用意できる人はなかなかいないかと思いますが、ここで役立つのがレバレッジです。

FXGTは最大レバレッジが1,000倍となっているため、1,000,000円の資金があれば10億円分の取引ができるようになります。

海外FX業者の最小ロット数

少額で無理なく取引したい人は、海外FX業者の中でも最小ロット数が小さい業者を選ぶ必要があります。

海外FX業者	1ロットの単位	最小ロット
XM(マイクロ口座)	1,000通貨	MT4:0.01ロット MT5:0.1ロット
XM(スタンダード口座)	100,000通貨	0.01ロット
GemForex	100,000通貨	0.01ロット
iFOREX	100,000通貨	0.01ロット
TitanFX	100,000通貨	0.01ロット
FXGT	100,000通貨	0.01ロット

どの海外FX業者も0.01ロットが最小となっています。

XMのマイクロ口座を除き、1ドル100円であれば1ロット10,000,000円となり、最小取引額は100,000円ということになります。

さらに、先ほど説明したようにレバレッジ1,000倍を効かせれば100円あれば取引を始められることになりますが、海外FX業者ごとに最低取引額が設定されています。

最低取引額が500円や1,000円が多いですが、これだけ少額であれば誰でも始められそうですね。

海外FXの初心者は1ロットから始めるべき？

海外FXの初心者は、最大ロット数での取引ではなく小さいロット数から始めるようにしましょう。

1ロットが1,000通貨の海外FX業者で取引をすることで、少ない資金でも実践形式の練習になります。

たとえば先ほど紹介したXMのマイクロ口座であれば、1ロット1000通貨で最小ロットが0.01ロットなので、1ドル100円としても0.01ロットで取引した場合1,000円から始められます。

1,000円での取引であれば、仮に全額損失が出てしまったとしても生活に影響はないでしょう。

初心者は1ロットあたりの通貨が小さいか、もしくは最小ロットでの取引で練習をするところから始めましょう。

海外FXで1ロットの取引をする3つのメリット

海外FXで1ロットの取引をするメリットについて、以下3つを紹介します。

順番に見ていきましょう。

小さなリスクで取引ができる

海外FXで1ロットの取引をする1つ目のメリットは、小さなリスクで取引ができることです。

XMのマイクロ口座は1ロット1000通貨なので、100,000円分の取引ということになります。

レバレッジを使用すれば1,000円などかなり少額から取引ができます。

損失を出してしまったときの金額が小さければ小さいほど、自分の精神的にもダメージを受けにくいため実践練習を兼ねた取引ができます。

初心者ほど1ロットの取引で少額から取引をしていき、慣れてきたらロット数を上げて大きな利益を狙うようにしましょう。

取引の幅が広がる

海外FXで1ロットの取引をする2つ目のメリットは、取引の幅が広がることです。

1ロットの取引は低リスクで行えることを紹介しましたが、低リスクだからこそさまざまな取引にチャレンジすることができます。

海外FXにおける取引の主な手法は以下の3つです。

• スキャルピング：数秒から数分の短期取引でローリスクローリターン
• デイトレード：数十分から1日以内の中期取引でミドルリスクミドルリターン
• スイングトレード：数日以上の長期取引でハイリスクハイリターン

海外FX初心者は、この3つの取引手法の中でどれが自分に合った取引手法なのかを知るためにも、まずは少額の1ロットから取引をするのがおすすめです。

1ロットであればリスクを抑えることができるので、自分に合った取引手法を知り、稼ぎ方がわかってきたらロット数を上げるようにしましょう。

副収入としては十分な利益を得られる

海外FXで1ロットの取引をする3つ目のメリットは、副収入としては十分な利益を得られることです。

土日はFXの取引ができないため1ヶ月22日とします。

1ロット10,000通貨の海外FX業者の場合、1日10pips～30pipsの利益が出れば1,000円～3,000円の利益となります。

仮に毎日この利益を出し続けられれば、1か月で22,000円～66,000円の利益を得られます。

副収入としてこの金額を得られれば、十分な金額と言えるのではないでしょうか。

ただし、海外FXで得た利益は給与所得と合算されて税金を払うことになる点には注意しておきましょう。

関連記事：海外FXの税金はいくら？国内FXとの違いや確定申告の方法・節税の仕方を解説

海外FXで1ロットの取引をする3つのデメリット

海外FXで1ロットの取引をするデメリットについて、以下3つを紹介します。

順番に見ていきましょう。

大きな利益は得られない

海外FXで1ロットの取引をする1つ目のデメリットは、大きな利益は得られないことです。

副収入としては十分な利益を得られますが、海外FXだけで生計を立てようとすれば1ロットの取引では不十分です。

取引する金額が小さいので低リスクですが、その分リターンも低くなります。

これは海外FXに限らず、投資の世界では当たり前のことですよね。

数千万円や数億円という大きな利益を得たいのであれば、取引するロット数を増やす必要があります。

大きな損失が出る可能性がある

海外FXで1ロットの取引をする2つ目のデメリットは、大きな損失が出る可能性があることです。

低リスクでできるのが1ロットの取引のメリットではありますが、気を抜くと数万円単位の損失になりかねません。

数万円単位で損失が出れば、精神的にもダメージを負ってしまうでしょう。
このデメリットを解消するためには、資金管理において「2%ルール」を徹底することが大切です。

2%ルールとは、取引の金額に対して2%の損失が出たら損切するルールのことです。

たとえば、100,000円の取引をしている場合に2,000円の損失が出たら損切するイメージですね。

このルールを徹底できていれば、大きな損失が出る可能性を大幅に軽減できます。

慣れてきたら損切する金額を少しずつ増やしながら、大きな利益を狙うと良いでしょう。

自分の資金やメンタルを守るためにも、徹底した資金管理を行いましょう。

レンジ相場での取引は向いていない

海外FXで1ロットの取引をする3つ目のデメリットは、レンジ相場での取引は向いていないことです。

レンジ相場とは、為替相場が一定の幅で上下動を繰り返して横ばいになっている時間帯を指します。

全体の7割がレンジ相場と言われているため、利益を出すためにはレンジ相場での取引が必要不可欠です。

しかし、1ロットという小さな金額では穏やかに推移するレンジ相場での取引では利益が出しづらいです。

練習とはいえ小さな金額でも成功体験、利益を出したいですよね。

そのためには、トレンド相場と呼ばれる時間帯を狙うのがおすすめです。

トレンド相場は、日本時間で言うと21時～翌朝6時が目安です。

米国株式市場がオープンするこの時間帯は米国の経済指標が発表されることがあり、為替市場にとって重要なトレンドであることからトレンド相場と言われています。

副収入として海外FXをしている人は、仕事から帰ってきた時間帯くらいが目安となるので、覚えておきましょう。

1ロットという小さな金額でも利益を出すためには、穏やかな動きをしているレンジ相場ではなく、活発な値動きがあるトレンド相場を狙いましょう。

海外FXで最大ロットの取引をする場合の2つの注意点

海外FXで最大の利益を得るために最大ロットで取引を試みたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、その際には以下2つの注意点を意識して取引をしましょう。

それでは順番に解説します。

荒れ相場は避ける

海外FXで最大ロットの取引をする場合の1つ目の注意点は、荒れ相場は避けることです。

1ロットは最小ロットでの取引であれば、経験値を積むため、勉強のためと割り切れば荒れ相場で取引をしてみるのも一つの選択肢かもしれません。

しかし、最大ロットで取引をする場合にはそうはいきません。

一つのミスが大損失につながってしまいます。

たとえば、消費者物価指数などの経済指標発表後やFMOC、雇用統計の発表されるタイミングなどでは相場が荒れることが予想されます。

一瞬で数十万円単位で損失が出ることもありますので、景気が動くようなタイミングでは最大ロットでの取引を避けることが大切です。

ポジション制限の有無について確認する

海外FXで最大ロットの取引をする場合の2つ目の注意点は、ポジション制限の有無について確認することです。

FXにおけるポジションとは、買い残高と売り残高でどちらが多いのかを指します。

たとえば買い残高が100,000円、売り残高が50,000円の場合は買いポジションにいる状態です。

一般的には「最大ロット」と聞くと1注文当たりの最大ロット数をイメージするでしょう。

しかし、保有可能な最大ロット数についても注意が必要です。

1注文あたりの最大ロットが小さいとしても、保有可能な最大ロット数が大きいと取引を繰り返せば取引量は大きくなります。

一方で1注文当たりの最大ロット数が大きいとしても、保有可能な最大ロット数が小さいと保有できる通貨が限られてしまい利益が上げづらくなります。

最大ロットで取引をする場合にはポジション制限の有無を確認することで、リスク回避や、最大限の利益を出せるようになります。

海外FXにおける1ロットについてのまとめ

今回の記事では、海外FXにおける「1ロットの考え方」について紹介しました。

1ロットで取引をするメリットはさまざまなものがある反面、デメリットもあります。

しかし、デメリットを理解していれば事前にリスクを回避した取引をすることができます。

大きな金額を扱うFXだからこそ、1ロットの仕組みについて理解し、失敗しない取引を心がけましょう。