XMの口座に預けているお金は安全に補償されるのかな。
信託保全されているのかどうかも知りたい。
トレーダーは自らの資金をFX業者に預けています。
FX業者に何かがあった時に、自分の資金がきちんと守られるのかどうかをしっかりと把握しておく必要があります。
FX業者によって管理の方法はそれぞれ異なります。
大手だから安全だろうという過信をしてしまうと、FX業者が破綻した時に取り返しのつかないことになってしまう危険性もあります。
自分が使っているFX業者の顧客資金の管理方法、そしてその方法は間違いなく安全な管理方法なのか確認しておきましょう。
今回は、XMがどのような方法で顧客資金を管理しているのか解説していきます。
- XMは信託保全を採用していない
- XMは顧客の資金を分別管理している
- XMは顧客資金の管理方法について詳細を公開していない
- 国内FX業者は信託保全が義務付けられている
- 海外FX業者は信託保全の義務付けはない
- FX業者の顧客資金管理を過信せず、トレーダー自身でも対策をする必要がある
本記事では、信託保全や分別管理の解説の他に、トレーダーが自分で行えるを守る方法なども紹介します。
出金拒否の心配なし!
海外FXの手引編集部では、XMについて「ガチ批評」をしました。
XMへの忖度ない意見を知りたい方は、ぜひ関連記事をご覧ください。
海外FXの手引編集部のご紹介
関連記事:海外FX業者のおすすめ比較ランキング!人気口座一覧【2024年最新】
XMは信託保全を採用していない
XMは信託保全を採用していません。
まず、FX業者の顧客資金の管理の時によく出てくる「信託保全」という言葉ですが、あまり聞きなじみがありません。
ここでは、信託保全とは一体どういうことを指すのか、分別管理と何が違うのかを解説します。
分別管理と信託保全
海外FX業者の顧客資金の管理方法の際によく挙げられるのが「分別管理」と「信託保全」です。
まずこれら2つの違いから解説します。
分別管理とは会社の運転資金と顧客から預かっている資金を別に管理することです。
そのためFX業者が何かしらの理由で破綻したとしても、トレーダーの資金は守られます。
ただし必ずしも全額補償されるわけではなく、補償金額は各会社によって異なります。
日本では分別管理が法律で義務付けられていますが、FX取引に関する資産は対象外です。
次に信託保全ですが、これは分別管理と全く違う言葉というわけではなく、分別管理の種類の一つが信託保全です。
信託保全とは会社の運転資金と分別管理し、顧客の資産は信託銀行で管理することです。
そのためFX業者が何かしらの理由で破綻したとしても、トレーダーの資金は全額守られます。
日本の金融庁の認可を受けている国内FX業者は、全て信託保全で管理しています。
国内FX業者の方が安全度が高いと言われるのはこのためです。
つまりFX業者が「分別管理」であり、分別管理の方法が「信託保全」であればかなり顧客資金の安全度の高い管理方法をとっていることになります。
公式ホームページに詳細は書かれていない
XMは信託保全であるという情報や記事をよく見かけます。
しかし2024年1月時点、XMの公式ホームページには信託保全をしているという表記はありません。
書かれているのは、下記の内容のみです。
顧客資金の分別管理:お客様のご資金は、会社の資金とは別に分別管理された口座に保管されるため、万が一債務超過が発生した場合でも、お客様のご資金は保護されます。
優良金融機関パートナー:お客様のご資金および当社の運転資金はEUの定評ある優良金融機関に預託しています。
XMTrading
分別管理であるということは書かれていますが、どこの銀行に、一人当たりいくらまでの補償がされるかなどは書かれていません。
XMの信託保全の真相を実際に問い合わせしてみた
XMの資金管理方法に関して、様々な情報が交錯しているため実際にXM(XM Treading)に問い合わせをしました。
XMの資金管理は信託保全ではない
XMでは顧客資金の管理は分別管理であるが信託保全ではないとのことです。
信託保全ではないということは、顧客の資金は信託銀行での管理はされていないということになります。
つまり100%安全というわけではなくなります。
ただし分別管理をしているため、XMの会社の運転資金と顧客の資金は別で管理されているわけです。
XMに何かが起きて、会社の資金がなくなりそうになっても顧客の資金に手をつけることはないということです。
顧客の資産の補償額は指定なし
XMの分別管理で補償されるトレーダー1人当たりの補償金額に指定はないとのことです。
これは無制限に保障されるということではなく、いくら補償できるかは分からないという意味です。
FX業者によってはトレーダー1人当たりの補償しっかりと明記されているケースもあります。
XMでは補償金額が公表されていないため、何かあった時に預けていた資金の一部しか補償されない可能性があります。
ちなみにグループ会社であるXM. COMの公式ホームページには、ICFにより資金が補償されることが書いてあります。
Investor Compensation Fund(ICF)とは、投資家が企業から資金を返金されなかった場合に補償するために1997年にEU指令に基づいて設立された機関です。
ICFで採用している最大補償金額は2万ユーロです。
日本円にして約315万円(2024年1月時点)ほどです。
これが日本人向けのXM(XMTreading)に採用されているかどうかは公開されていません。
分別管理の銀行がバークレイズ銀行かどうかは公表できない
グループ会社であるXM. COMの公式ホームページには、顧客の資金を信頼度の高いバークレイズ銀行で管理していることが明記されています。
バークレイズ銀行は投資適格銀行としての格付けが「A」の評価です。
この評価は最高が「AAA」最低が「D」となっています。
日本人トレーダー向けのXM(XMTreading)では、どこの銀行で顧客資金を管理しているのか問い合わせてみました。
結果、分別管理している銀行の詳細には回答できないとのことでした。
AIG保険に加入しているかどうかは公表できない
AIG保険にも加入しているという情報もあったため問い合わせてみました。
アメリカン・インターナショナル・グループという業界最大手の保険会社
こちらに関しても、AIG保険に加入しているかどうかも回答できないとのことでした。
XMの分別管理の詳細が開示されない背景
XMに問い合わせた結果、分別管理だということは分かりましたが詳細については非公表でした。
ではなぜ、XMは分別管理に関する詳細を公表しないのかその背景を解説します。
元々は開示されていた
XMは以前は信託保全であるという表記やその詳細についてもホームページ上で開示していたようです。
XMは、
- Trading Point
- XEMarkets
- XM
- XMTrading
と3回にわたる改名を行い現在のXMTradingという名前になりました。
現在のXMTradingになるタイミングで公式ホームページなどから文言削除されたようです。
保有するライセンスが変わった
現在は日本人向けのXMTradingとその他の国向けのXM. COMは分かれていますが、元々は同じように管理されていたようです。
これは保有するライセンスに関係があります。
海外FX業者の多くは、日本の金融庁の認可を受けることができません。
なぜなら金融庁の認可を受けるには、
- レバレッジは25倍までにしなければならない
- ボーナスとして証拠金を提供してはならない
- ゼロカットの提供してはならない
といったルールがあるためです。
XMの場合は、ICFの加盟を必須とする比較的取得難度の厳しいキプロスという国の金融庁のライセンスを取得していました。
しかし、キプロスの金融庁へ日本の金融庁から「日本人への営業を禁止する通達」がありました。
そのため現在日本人向けの営業を行うXMはキプロスの金融庁のライセンスを取得できないため、会社を分割しました。
現在、日本人向けのXMTradingはセーシェル共和国という国の金融庁のライセンスを取得しています。
つまり、詳細が公表できないのは、元々の厳しい条件の金融庁での管理下ではなくなったため、以前と同じ条件で顧客資金管理を行っていないためだと考えられます。
XMの自分の資金を守るための注意点
XMでは分別管理を公表しているため、基本的には何かあった場合トレーダーの資産は守られます。
ただし気をつけたいポイントが4つあります。
自分の大切な資金を守るためにも、これら4つはしっかり理解しておくと良いでしょう。
一人当たりいくら補償されるかは分からない
XMでは補償額が公開されていません。
万が一何か事故が起きた時に分別管理だからと安心していると、思ったよりも補償が少なく大きな損失になってしまう可能性があります。
分別管理を過信しない
補償されるのは、本当に分別管理をしていた場合のみということも頭に入れておきましょう。
海外FX業者は、実際には分別管理をしていないという悪質なケースもあります。
以前GemForexという有名な海外FX業者が破綻をしましたが、トレーダーにお金が戻ることはありませんでした。
それなのに公式ホームページ上でGemForexは「分別管理」や「信託保全」を謳っていました。
つまり嘘だったということです。
国内FX業者のように信託保全が義務付けられていることもなく詳細もわからないので、万が一に備えてきちんとリスク対策を行う必要があります。
こまめに出金する
自己資金を守る対策として、FXの口座に長期間資金を入れっぱなしにしておかないということも重要です。
例えば、「10万円になったら必ず出金する」「しばらく取引をしない時は必ず出金する」などのルールを決めておくと良いでしょう。
関連記事:XM(エックスエム)で手数料が発生する7つのパターンとは?手数料を安くする方法を解説
口座を分ける
FXの口座を1社に絞らず、複数の業者に分散しておくこともリスクを回避するための手です。
最低限2つの業者に分けるだけでも、業者が破綻した場合に資金が0になるのと半分になるのでは負担がだいぶ違います。
これはFX業者に限ったことではなく、日本の銀行でさえ何があるかは分かりません。
自分の資産は1つにまとめるのではなく、複数に分けておくことが大切です。
XMの信託保全のまとめ
XMの信託保全について詳しくまとめてみました。
- XMは信託保全を採用していない
- XMは顧客の資金を分別管理している
- XMは顧客資金の管理方法について詳細を公開していない
- 国内FX業者は信託保全が義務付けられている
- 海外FX業者は信託保全の義務付けはない
- FX業者の顧客資金管理を過信せず、トレーダー自身でも対策をする必要がある
XMは信託保全を採用しておらず、分別管理をしていることが分かりました。
しかし、分別管理は顧客の資産が全額100%安全に守られるという補償はありません。
大切な資金を失わないために、自ら対策をしっかりしておくことが大切です。
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